東方 ss ヤンデレ。 東方病愛録

SS : 風見 幽香

東方 ss ヤンデレ

>咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。 >咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。

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#東方 #ヤンデレ 咲夜ルート。(ヤンデレあり)

東方 ss ヤンデレ

梅雨が来る度、私はいつも思い出す。 外の世界に帰ってしまったあの人のことを。 延々と降り注ぐ篠突く雨の空模様などは、まるで天が私の心を代弁しているかのように。 私達が初めて出会ったのも、こんな大雨の降る日だったかしら。 里に新しい茶屋ができたという話を耳にして、私は妖夢を連れて早速その店を訪れた。 お団子を長々と夢中で頬張る私を残し、代金だけ置いてさっさと白玉楼に帰ってしまった妖夢。 私は「つれないわねー」と言ったけれど、妖夢はこの金額以内に収めてくださいねと呆れていたっけ。 まあ、山のように積み重なったお皿を見れば、誰だってそうなるわよねぇ。 その日の帰り道、急に雨が降り出した。 あなたが「酷い雨ですけど、大丈夫ですか」と話しかけてきて、私は「こうして雨宿りをしながら遠くに思いを馳せるのも意外と乙なものなのよ」と傘を持っていないことに苦し紛れの理由をつけたのよね。 そうしたら、あなたはふっと笑って「送りましょうか」と傘を差し出してきた。 私は亡霊なのだから雨に濡れる心配はないのでは、と思ったのは屋敷に到着した後だったけれど。 …………本当に、罪な人。 夏に予期せず訪れる通り雨のように、あなたは乾ききった私の心を潤しただけで過ぎ去っていった。 今、私の頬が濡れているのは、縁側から入り込んできた外の雨のせいなんかじゃない。 目を閉じて、真っ先に思い出すのはあなたと過ごした楽しい日々の記憶。 初めての逢瀬の日、二人で色んなところを見て回って、それから一緒にご飯を食べたわね。 お勧めの食事処に行って、卵焼きを食べさせてくれたこと、あなたは覚えているかしら。 あなたはきっと軽い気持ちだったでしょうけれど、私は本当に大変だったのよ。 混乱するあまり、味さえもわからなくなってしまったのだから。 その後、私は白玉楼に帰るなり空腹で倒れてしまった。 玄関で伸びている私を見て、妖夢は心配そうに「何かあったのですか」と聞いてきた。 私が「今日はお昼をほとんど食べられなかったのよ」と言ったら、妖夢は「あんなに健啖な幽々子様がおかわりしなかったんですか!? 」と目を丸くしていたかしら。 だって、自分が好いている殿方の前で何回もおかわりをするなんて、そんなはしたない真似できないもの。 そうそう、初めてあなたが白玉楼に来てくれたのはちょうど中秋の名月を迎えた日の夜のこと。 あなたと私と妖夢の三人でお月見をしていたら、紫が何処からともなく現れてこう言った。 「あら、今年は月見団子がまだ残っているなんて。 幽々子にしては珍しいこともあるものね」 口元を隠した扇の下で、きっと紫はからかうように笑っていたのでしょう。 去年までの私なら、紫が来る頃にはお団子をほとんど食べちゃっていたでしょうから。 それを聞いた妖夢まで「ええ、おかげで大量に残ったお団子をどうしようかと思っていたところです」って意地悪を言うのだから、私は慌てて二人を止めに入ったのよね。 あの時の私はどれだけ恥ずかしい思いをしたことか。 子供みたいに拗ねて頬を膨らませていた私に、あなたはお団子を一つ差し出してきたわね。 「幸せそうに食べている時の幽々子も好きだよ」って。 そんなこと言われたら、断れないじゃないの。 それからは皆で和気藹藹とお話をしている内に夜も更けて、そろそろお暇すると言ったあなた。 楽しい時間はあっという間ね、私はあなたに帰ってほしくなかったから。 門をくぐるあなたの背中を私は思わず呼び止めて、一つ和歌を詠んだわ。 『九月の有明の月夜ありつつも君が来まさば我れ恋ひめやも』 どういう意味かと尋ねるあなたに、私は口に指をあてて秘密よと言ったけど。 あなたはもうあの歌の意味をわかってくれたのかしら。 私は今も変わらず同じ気持ち、一日千秋の想いであなたを待ち焦がれているのよ。 最後は結局、私からの一方的な片思いに終わった恋。 直に気持ちを伝えるなど恥ずかしくてできなかったので、妖夢や紫に相談して、茶化されながらも一週間かけて恋文をしたためて。 そして、いざあなたに手渡したら、その場で読んでいいかと聞かれた。 最初からそのつもりで渡したのだから「勿論よ」と言って、あなたが読んでいる間は緊張から手を組んで、指を忙しなく動かしていた。 少し時間が経った後、申し訳なさそうにあなたが言ったのは「字が達筆すぎて読めない」ということだった。 そこで、私は懸想しているその人の前で自分が書いた恋文を読み上げるという、なんとも恥ずかしい事態になったことは今でも忘れてはいない。 文を持つ手は震えが止まらないし、涙ぐんだ顔は火が出るほど熱くなるわ、声は裏返るわと散々だった。 どれぐらい時間をかけたのかわからないけれど、やっとの思いで全て伝えきった頃には、それはもう本当に無惨な姿をしていたということは後になってあなたから聞いた。 そんな格好のつかない告白だったけれど、あなたが笑顔で受け入れてくれた時、私は子供のように泣いた。 泣きじゃくる私を優しく抱きしめてくれたあなた。 だからこそ、別れを告げられた時の絶望は、既に亡者である私が二度目の死を迎えるのかというほど深いものだった。 その日以来、私はすっかり塞ぎ込んでしまい、何をすることも億劫になった。 心にぽっかり空いた穴を埋めようとして、いつも二人でお話ししていた縁側に座って、幸せだった頃を回顧する。 「あんなこともあったわね」と声をかけてみても、答えは返ってこない。 ふと隣を見れば、幻が私に優しく微笑みかけていたのも束の間、いつもはあなたが座っていた場所に、春には散りゆく桜の花びらがひらひらと降り、秋には枯れ葉と共につむじ風が舞う。 そうやって無情な現実に打ち拉がれては、夜に疲れて眠るまで泣き腫らした。 夢にまであなたが現れた朝には、目が覚めた瞬間から起きたことを悔いる始末。 とうとう孤独に耐えかねた私は、部屋の隅で日夜泣いて過ごすようになった。 当時の私は食事も取らず、一人で話していて笑ったかと思えば急に泣き出したりと本当に酷い有様だったことは妖夢と紫が教えてくれた。 日を追うごとに窶れていく私を、二人はなんとかして励まそうとしていたけれど、何の慰めにもならなくて。 そして、私は今もこうして身が引き裂かれそうな思いであなたのことを待っている。 …………でも、そんな色褪せた毎日も今日で終わりね。 決めた。 私、あなたの元へ行くわ。 もう限界なのよ。 紫を呼んで、外の世界へ繋がる道を開いてもらおう。 そう思った私が立ち上がると、背後には誰かの気配。 ちょうど良かったわ。 ……何をしに、行くつもり? 何って、あの人に会いに行くだけよ。 あなた、自分が今どんな顔をしているかわかる? ……ああ、あの人に会うのにくまだらけで泣き腫らした顔じゃみっともないわよね。 ちゃんとお化粧して行かなくちゃ。 紫、教えてくれてありがとう。 違うの、そうじゃない。 ねえ、幽々子。 いつもののほほんとしたあなたは何処に行っちゃったの? ……何処って、私は此処にいるじゃない。 おかしなことを言うのね。 さあ、隙間を開けてくれるかしら。 ……約束して。 本当に、彼に会うだけだと。 大丈夫よ、親友を信じなさいって。 …………。 紫はしばらく私を見つめた後、おもむろに手を動かした。 虚空に一筋の線が走って、明け方に目が覚める時のように黒い隙間の瞼が開く。 それから、私は紫にお礼を言って、その空間に飛び込んだ。 すぐそちらに向かうから。 二人の世界を分かつものは何? 私達の仲を阻むものは何? 決して相入れることのない生者と死者の壁か、それとも他の女? その答えを確かめる為に外へ出て、前者ならば私はあなたが天寿を全うするのを待つけれど、もしも後者ならば。 死を操るこの力で全てを奪って、私のものにしてしまおうかしら。 私の存在が示しているように、幻想郷における死は、終わりではなく始まりなのだから。

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SS : 風見 幽香

東方 ss ヤンデレ

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