インフルエンザ 年間 感染 者 数。 インフルエンザ 累積の推定患者数は1000万人を上回ったものの、今週の患者数は約102万人と2週間連続して減少、今後さらに減少していくものと予想

コロナ対策でインフルエンザの流行は昨年比で大幅減少か

インフルエンザ 年間 感染 者 数

千葉・勝浦のホテルでは第1便の帰国者全員が帰宅へ 感染拡大を続ける新型コロナウイルスをめぐり2月13日は各地で動きがあった。 横浜港に停泊中のクルーズ船から新たに44人の感染が確認される一方、中国・武漢からのチャーター機の第1便で帰国し、千葉・勝浦市のホテルに滞在していた全員が陰性と診断され、帰宅の途についた。 千葉・勝浦のホテルでは13日、国や会社などが用意したバスに乗り込み、ホテルを後にする滞在者の姿があった。 ホテルには地元の人たちが大勢詰めかけ、メッセージを掲げながらバスを見送った。 見送りに来た人: 長い間お疲れ様という感じで。 お見送りしたいと思いました ホテル側は消毒などを行い、3月1日の営業再開を目指すという。 クルーズ船では新たな感染者... そして「シウマイ弁当」が行方不明に 一方、横浜港に停泊中のクルーズ船 「ダイヤモンド・プリンセス」では、新たに44人の感染が確認された。 これで感染した乗客と乗員は計218人となる。 しかし、不安ばかりが広がる中で、心温まる話もある。 この写真は13日朝、乗客に届けられた朝食。 パンや卵料理、果物のほかに乳酸菌飲料が… さらに12日の夕食にはカップ麺も。 これは国内メーカーが無償で差し入れたもの。 乳酸菌飲料3万4000本、スポーツドリンク1万80本、カップ麺4252食が船内に届けられたのだ。 ところが、崎陽軒が差し入れた「シウマイ弁当」が届かないという事態が起きている。 崎陽軒によると「不自由な状況の乗客、頑張っているスタッフを励ましたい」という思いから、乗客乗員分の3800食、支援活動をする医療スタッフ・自衛隊分の200食の計4000食を、12日午前11時までに船に搬入したという。 ところが、乗客乗員分の3800食は行き渡らなかったことが明らかに…その後、廃棄されたかどうかも分からないという。 40代の乗客: 崎陽軒さんの気持ちが、こちらに届いていないのがむなしいというか切ないというか... 崎陽軒はFNNの取材に「事実であれば非常に残念です」と答えている。 新型コロナウイルスの影で「インフルエンザウイルス」が減少 ダイヤモンド・プリンセスをはじめ、新型コロナウイルスの感染拡大は収まる兆しがない… それでは、 私たちはウイルスからどう身を守れば良いのだろうか? ここで注目したいのは、本来だと感染のピークを迎えているはずのインフルエンザウイルス…新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、疾患が大きく減っているのだ。 国立感染症研究所によると、 2020年第5週(1月27日~2月2日)の 患者報告数は7万76人。 2019年の同時期、21万4592人と比べると 約3分の1に減少していて、ここ 10年間でも最も少ないという。 それでは、 なぜインフルエンザの流行が抑えられているのか? 暖冬を理由に挙げる人もいるが、 新型コロナウイルスへの予防対策が関係していると見られる。 獨協医科大学医学部・増田道明教授によると、新型コロナウイルスへの予防法としては、4つのポイントが挙げられるという。 (1)手洗い・うがい・アルコール消毒の徹底 (2)なるべく人混みを避けること (3)マスクの着用 (4)栄養や睡眠をとり免疫力を上げること これらの対策は、インフルエンザの予防にも有効という。 ダイヤモンド・プリンセスでの感染が広がった理由について、元厚生省仙台検疫所所長の岩崎恵美子さんは「狭い 閉鎖空間で多くの人が長時間生活する。 手すりなどといった 同じ場所に複数の人が触ることが多いことが原因」とした上で、「手洗い、うがい、アルコール消毒などが予防につながるので大切」と話している。 インフルエンザは口や鼻などの粘膜から感染する インフルエンザウイルスは、 ウイルスが手についた状態で口や鼻を触るなど粘膜から感染すると言われている。 新型コロナウイルスも同じように感染するのではないかと見られている。 増田教授は「感染症に対してきちんと警戒することが、他の感染症対策にもつながる」として、身近に予防策の重要性を指摘している。 つまり、 普段から感染症にかからないための予防を徹底することが、一般的な感染症対策として有効であると言えるのだ。 私たちができる策は例年行う、インフルエンザの予防を徹底することでもあると言えるだろう。 加藤綾子キャスター: 柳澤さんは世界各国で取材を重ねてきたと思いますが、感染症などの対策はいかがですか? ジャーナリスト・柳澤秀夫氏: 出先では水に気を付けましたよね。 それとやっぱり手洗いですよ。 イロハのイだと思いますが、今回のインフルエンザについて言うと、意識が高まっていてワクチンの接種もしてた人は多いんじゃないかなと思います フジテレビ・風間晋解説委員: 僕は今年初めて、会社に置いてあるアルコール消毒液を使うようになって。 今までも置いてあるのはわかっていたんですけど、そこまですることはないだろうと思ってやってなかったです。 今年はさすがにやるぞということで… 加藤綾子キャスター: 手洗い、うがい、アルコール消毒を継続しないといけないですね (Live News it! 2月13日放送分より) 【関連記事】.

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緊急事態宣言 新型コロナウイルスの感染が拡大している。 世界保健機関(WHO)はついに、新型コロナウイルスによる肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に該当すると宣言した。 私は医師(病理医)だが感染症の専門家ではないうえ、刻一刻と事態が変化しているので、このウイルスに関する詳しい解説等は他の専門家に任せる。 Yahoo! ニュース個人でも、感染症専門医のが詳しい解説をしているし、旧知の病理医である峰宗太郎先生も、詳しい記事を書かれている。 その他感染症界のエースと呼ばれる岩田健太郎先生も、などで発信されている。 こうした専門家の正しい情報をフォローし、過剰反応せず、かつ侮らず冷静に対処してほしいと願う。 インフルエンザのほうが死んでる というわけで、一介の病理医の私の出番などないわけだが、少し気になることがあって記事を書くことにした。 それは季節性インフルエンザと新型コロナウイルスを比較した報道が増えてきたことだ。 アメリカでは年間1万2千人がインフルエンザが原因で亡くなっており、2017年から2018年にかけての流行期には、45万人がかかり、6万1千人が死亡した。 それに比べれば、新型コロナウイルスによる肺炎などまだまだ大したことはないだろう、と言うわけだ。 それはその通りだ。 インフルエンザが死にどの程度影響を与えたか推定するのは難しいが、日本では大体年間1万人程度が亡くなっているという。 Q10. 通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。 例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214 2001年 ~1818 2005年 人です。 また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。 出典: コロナウイルスはまだ日本国内で死者が出てはいない。 インフルエンザのほうがよっぽど生命に影響を与えるので、インフルエンザに対する対策をしっかりすべきであるというのは当然だ。 感染症の専門家である岡部信彦氏は以下のように述べる。 新興感染症の報道は常にセンセーショナルですからね。 毎日報道されるのは、SARSやMERSの時と同じですが、それに惑わされて、足元にあるリスクを忘れてはいけません。 今、日本で普通に歩いている人は、新型コロナウイルスにかかる心配よりも、インフルエンザにかかって会社を休む可能性の方がずっと高いわけです。 それでもワクチンをうたない人はいます。 出典: 比べて良いのか ただ、新型コロナウイルスとインフルエンザを単純にかかった人の数や死者数だけで比べて良いのだろうか。 共にウイルスによる感染症であり、比較は容易いと思われるが、新型コロナウイルスはいまだ明確な治療法がなく、しかも次々と新しい情報が発信されているという、いわば「クライシス」(緊急事態)の状態にある。 こうした「クライシス」の時には、コミュニケーションの仕方に注意が必要とされる。 クライシス・コミュニケーションとは、 不測の事態を未然に防止するため 万一、不測の事態が発生した場合にその影響やダメージを最小限にとどめるための 「情報開示」を基本にした 内外の必要と考えられるさまざまな対象に対する 迅速かつ適切なコミュニケーション活動 のことです。 出典: こうしたクライシスの状態では、安易なリスク比較は危険だとされている。 新型コロナウイルスはインフルエンザよりも死者は少ないので、大したことない、全然怖がる必要ないと言い切ってはいけないということだ。 感染症の広がりや死亡率のリスクは様々な要素に左右され、過去の感染症とは人の動きなども著しく変わっているので、現時点では今後どうなるか、まだ見通しがつかないというのが正直なところです。 出典: インフルエンザの感染が大きな問題であるのは事実だが、新型コロナウイルスと比較して強調するのではなく、それはそれとしてきちんと啓蒙し対策を立てていくことが重要だ。 新型コロナウイルスに関しては、WHOや中国政府、そして日本政府は、分かっていること、分かっていないことを包み隠さず公開していくことが、「クライシス・コミュニケーション」として求められていると言えるだろう。 そして、それを受けて、メディアも冷静な情報発信を続けてほしい。 追記 クライシス・コミュニケーションに関しては以下のページが参考になる。 追記(2020年2月14日) 次第に新型コロナウイルス(SARS-CoV2)とその感染症(COVID-19)と季節性インフルエンザの違いが見えてきた。 東北大学の押谷仁教授は以下のように述べる。 少々長いが引用させていただく。 我々は今、非常に厄介なウイルスを相手に戦っている。 「過度に恐れずにインフルエンザと同じような対応を」というメッセージを伝えるだけでこのウイルスにたち向かうことができるとは私は考えていない。 そもそも、このウイルスは明らかに季節性インフルエンザと同じではない。 日本でも、毎年高齢者を中心に多くの人が季節性インフルエンザで亡くなっている。 しかしその死亡のほとんどはインフルエンザ感染の後に起こる細菌性肺炎やインフルエンザ感染をきっかけに寝たきりの高齢者などが心筋梗塞など別の原因で亡くなるインフルエンザ関連死と呼ばれる死亡を含んだものである。 このため、インフルエンザは高齢者の最後の命の灯を消す病気と言われている。 しかし、この新型コロナウイルスはまったく違う。 重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。 重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。 寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50-60代の人も多く亡くなっており、30-40代の人の死亡も報告されている。 多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。 出典: 追記2(2020年3月15日) 1月に書いたこの記事がいまだ多くの方々に読まれているので、追記する。 WHOもパンデミックを宣言した。 生活にもおおきな影響が出てきている。 それでもいまだ「まだ10人くらいしか死んでいない」「他のことの方がもっと影響ある」「騒ぎすぎ」という声が聞かれる。 季節性インフルエンザとの比較は減った印象だが、他のリスクとも比較が行われている。 繰り返すが、不明なことがまだ多い現在進行形のクライシスの中で、数字だけを比較してはならない。 数字は未確定であり、これから増えていく。 死亡率が低くとも、今年中に例えば日本人の半数、6000万人が感染すれば、死亡率が1%で60万人、0. このように見れば、確定した他のリスクの数値と比較するのは適切ではないことはお分かり頂けるだろう。 こうしたミスリードは、対策を遅らせることにもつながる。

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【年間死亡者数3,000人超】コロナウイルスより恐ろしいインフルエンザ

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1.インフルエンザ死亡者数 抗インフルエンザウィルス剤タミフルの副作用として異常行動が問題となり、また、鳥インフルエンザから新型のインフルエンザが生じ、大きな疫病被害に発展する可能性が懸念されるなどインフルエンザが注目されていた。 そうした中、2009年には新型インフルエンザが発生し、死亡者数の急増が懸念されたが、幸いにも弱毒性の病原体であったので、日本における新型インフルエンザによる死亡者数は198人とそれほど多くなく、各国と比較しても死亡率は非常に低かった(図録参照)。 ここでは、インフルエンザによる死亡数の推移の図を掲げた(男女・年齢別の死亡数については図録参照)。 インフルエンザは流行る年と収まっている年とがあり、それが直接の死因となった死者数も毎年の変動が大きい。 1957年の「アジアかぜ」によるピーク7,735人から、1970年代までインフルエンザ死亡者数は、おおむね、減少傾向をたどり、1980年代〜90年代前半は、千人以下の少ないレベルに止まっていた。 ところが、90年代後半から、大きく増加する年が目立つようになり、2010年以降は、増勢の傾向が認められる。 気候変動、国際観光流動、高齢化、栄養状態、検査法など、何らかの傾向的な変化と連動しているかどうか、気になるところである。 なお、近年の死亡者の9割以上は65歳以上の高齢者である点については図録参照。 また、近年のインフルエンザ死亡数の増加傾向の要因として高齢層の拡大が大きく寄与している点については、図録参照。 参考までに月別の死亡数の推移を以下に掲げた。 2019年の9月までの死亡数の対前年比は1. 3%増である。 インフルエンザによる死亡については、直接の死因がインフルエンザではなく、肺炎等の他の疾患による場合は、死因別死亡数にはあらわれない。 従って、WTOや厚生労働省では、超過死亡 excess death, excess mortality の概念でインフルエンザによる死亡数を推計している。 これは、インフルエンザが流行した年に通常年と比較して死亡者数が多くなった場合、それをインフルエンザによる死亡と見なす考え方である(具体的にはインフルエンザ以外の諸要因による死亡者数をベースラインとして推計して実際の死亡者数との差をインフルエンザによる超過死亡とする)。 表示選択の図として、国立感染症研究所による超過死亡概念による推計死亡者数を掲げたが、年によって1万人を超えるなど直接インフルエンザを死因とする死亡者数をかなり上回ることも多い。 なお、人口動態統計のデータは暦年(1月〜12月)であり、超過死亡は冬場をはさんだ流行シーズン期間毎の計算である。 図録で掲げた毎年のインフルエンザ患者率を下に再掲した。 インフルエンザの流行のピークが何月になるかで流行年は微妙にずれる場合もある。 有効な予防策であるワクチンの接種が日本では他のOECD諸国と比べ遅れていた状況については、図録参照。 2020年1月〜2月に中国武漢市(湖北省)を震源地として新型コロナウイルスによる肺炎の流行がはじまり、この図録が非常に多く参照されている。 新型ウイルスなので不安が高まっているが下表のように今のところインフルエンザと同様の恐れという程度のようだ。 新型コロナウイルスとその他ウイルスの感染力と致死率 感染力(感染者1人 から感染する人数) 致死率(%) 新型コロナウイルス 2. 2〜3. 7 2. 0 湖北省 2. 8 うち武漢市 4. 1 湖北省以外 約0. 17 インフルエンザ 2〜3 約0. 1(国内) SARSウイルス 2〜4 9. 6 MERSウイルス 0. 69 35 (注)国立感染症研究所の資料などから。 新型コロナウイルスの感染力は北海道大の西浦博教授の試算。 同致死率は中国の2月6日時点の中国政府発表によるものであり、武漢市の致死率が特に高いことに影響されており、致死率の母数となる感染者数が現在除かれている軽症者まで含め正しくカウントされれば湖北省以外のレベルになると考えられる。 (資料)東京新聞(2020年2月7日) (戦前のインフルエンザ:スペイン風邪) 戦前から1960年代までの推移を表示選択で見れるようにした。 戦前のインフルエンザ死亡者数は戦後よりずっと多かったことが分かる。 特に1908〜09年における「スペイン風邪」の世界的流行には日本も巻き込まれ、1918〜19年と1920年に、それぞれ10万人以上がインフルエンザで死亡したというデータになっている。 新型コロナウイルスでも流行は一波では終わらないかも知れないということの警告として、東京新聞の社説(2020年4月27日)が要領よくスペイン風邪の推移について記述しているので次に引用した。 「1918(大正7)年8月下旬に日本に上陸したスペイン風邪は11月に一気に大流行し、いったん収まった後、翌19年も半月の患者数が55人に達するほど荒れ狂いました。 ようやく3月に感染者が減り始め、6月には月間8千人程度に。 このシーズンの患者は2,117万人、死者は26万人となりました。 これで終わったかと思ったら、同年の10月末から流行が再燃しました。 20年2月まで猛威を振るい、患者は241万人、死者は13万人でした。 衛生局は「本回における患者数は前流行に比し十分の一に過ぎざるも、病性ははるかに猛烈にして、死亡率非常に高く、前回の四倍半にあたれり」と記しています。 大流行といえる期間は、それぞれ3〜4カ月も続きました。 (中略)スペイン風邪からは、数々の教訓が読み取れますが、最大の教えは「波は一度ではない」ということでしょう」。 「スペイン風邪は、二冬目の方がパワーアップしました。 毒性が強くなったのは、ウイルスの遺伝子がわずかに変異したのが原因とみられています。 必ずしも強毒だから恐ろしく、弱毒だからくみしやすいとはいえません。 弱毒のウイルスは宿主を死なせないので、拡散が大規模になりがちです。 相違点は、スペイン風邪は20代、30代の人々が高齢者よりもずっと多く死亡したことです。 高齢者が持っていた免疫が影響した可能性があります。 欧米の感染拡大は、すでにペースを落としており、夏に一服するという見方も出ています。 しかし南半球は、今後寒い季節に入り、北半球にもいずれ冬がやってきます。 次の感染拡大までの準備期間ととらえるべきかもしれません。 衛生局は2度目の傾向として「前回の流行時にかからなかった人が重症となる」「前回激しく流行しなかった地方で、本回は激しく流行した」と記述しています」。 2.新型インフルエンザ発生時のコメント 2009年4月メキシコで発生した豚インフルエンザは、人から人へ感染し、人類にとって免疫のない新型インフルエンザと認定され、29日夜(日本30日早朝)、WHO(世界保健機関)は警戒レベルを人から人への感染が確認されたという現在の「フェーズ4」から、世界的大流行(パンデミック)前夜とされる「フェーズ5」に引き上げた。 当図録にも「インフルエンザ 死者」といった検索で訪れる人が増えているので当図録データと関連した最低限のことについてふれる。 対処法などは最寄りの保健所への問い合わせや厚生労働省のHP閲覧等によって頂きたい。 今度の新型インフルエンザはこれまでのところ全身感染を引き起こさない弱毒性のものであり、人類にとって免疫がないため広範囲に広がるおそれが大きいが、致死率は大きくないのでとんでもない死亡者数には必ずしも結びつかないようだ。 ただ、免疫がないので感染者数自体が非常に多くなり、致死率は低くとも死亡者数の絶対数はかなりの値となる可能性がある。 毎年の季節性のインフルエンザでも多いときには1万人以上の死亡者数(併発した肺炎等による死亡を含む)となっているので、それ以上の死亡者数の発生も可能性としては否定できない。 また「スペインかぜ」も、弱毒性が流行の途中で変化したタイプだったという(YOMIURI ONLINE 2009. 30)ので注意が必要だ。 20世紀に大流行した新型インフルエンザ 発生年 名称 型 死者数 致死率 1918年 スペイン風邪 H1N1型 4000万人 2. 0% 1957年 アジア風邪 H2N2型 200万人 0. 5% 1968年 香港風邪 H3N3型 100万人 0. 5% *季節性インフルエンザは日本で1万人前後(致死率0. 05%) (資料)毎日新聞2009年4月30日 こうした点についてふれた毎日新聞2009年4月30日の記事を以下に紹介する。 新型インフル:ウイルスは弱毒性 田代WHO委員 【ジュネーブ澤田克己】感染が広がる新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の世界的大流行(パンデミック)への警戒レベル引き上げを討議した世界保健機関(WHO)緊急委員会委員の田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長は28日、記者会見し、今回のウイルスは「弱毒性」との見解を示した。 強毒性のH5N1型鳥インフルエンザが新型に変異した場合に比べ「それほど大きな被害は出ない」とみられ、「全く同じ対策を機械的に取るのは妥当でない」と述べた。 田代氏は毒性について「今後、遺伝子の突然変異で病原性を獲得しないという保証はない」としたうえで、遺伝子解析の「予備的データ」の結果として、現段階で「強い病原性を示唆するような遺伝子はない」と「弱毒性」との認識を示した。 被害については、現在の毒性が変わらなければ、パンデミックを起こしても、約200万人が死亡した57年の「アジア風邪くらいかもしれない」とした。 数千万人規模の死者が想定される強毒性H5N1型と「全く横並びに判断していいものではない」と話した。 致死率などについては、疫学的調査が終わっていないため「実際の数字は分からない」と説明。 そのうえで、メキシコで感染が疑われる患者が1000人を超える一方、同国以外は数十人規模であることから「割合からすれば(他の国で多くの)重症者が出なくても当たり前かもしれない」と述べた。 対策についてはH5N1型に比べ「健康被害や社会的影響は大きく異なる。 全く同じ対策を機械的に取ることは必ずしも妥当ではない。 フレキシブル(柔軟)に考えていく必要がある」と述べた。 日本の対策については「少しナーバスになり過ぎているところがあるかもしれないが、後手後手になって大きな被害が出るよりは、やり過ぎの方がいいかもしれない」とした。 また、「風邪というような判断で特別な検査に至らない状況がある」と発見の遅れに憂慮を示した。 また同氏は、新型インフルエンザウイルスは、北米型とユーラシア型の豚インフルエンザウイルスに、人と鳥のインフルエンザウイルスを加えた4種類の遺伝子が混合したものと説明。 「H5N1型による大流行のリスクが減ったわけではない」と、警戒を怠ることは危険だと警告した。 3.インフルエンザの知識 以下にインフルエンザの知識について、厚生労働白書から引用する。 インフルエンザとは インフルエンザは、かぜ症候群を構成する感染症の一つであり、症状の程度によっては普通のかぜと見分けにくいことから、特に我が国においては、一般のかぜと混同されることが多い。 しかしながら、一般にインフルエンザの症状は重く、特に高齢者や心臓病などの基礎疾患がある場合には重症化しやすい傾向があると言われ、肺炎や脳症などの合併症も問題となっている。 インフルエンザは、時に大流行して多くの犠牲者を出すこともあり、過去の世界的大流行としては、1918(大正7)年に始まった「スペインかぜ」、1957(昭和32)年の「アジアかぜ」、1968(昭和43)年の「香港かぜ」などがある。 中でも、スペインかぜによる被害は甚大で、死亡者数は全世界で2,000万人とも4,000万人とも言われている。 (厚生白書平成12年版) 高齢者を中心とする慢性疾患を有する者が罹患すると肺炎を併発するなど重症化する場合が多く、特別養護老人ホームにおける集団感染の問題や、インフルエンザによる死亡者の約80%以上を高齢者が占めることなど、高齢化が進行している我が国にとってインフルエンザはますます大きな脅威となっている。 さらに、近年、乳幼児において、インフルエンザに関連していると考えられる急性脳症が年間100〜200例報告されている(現在研究が行われている。 (厚生労働白書平成16年版) インフルエンザウイルスについて インフルエンザウイルスは、直径1万分の1ミリメートル(100nm(ナノメートル))という小さなウイルスであり、ヒトに感染した場合は、鼻孔や気道粘膜の表面の上皮細胞に侵入し、その中で増殖する。 インフルエンザウイルスは、そのたんぱく質の違いに基づいてA型、B型、C型に分類されるが、このうちヒトに感染し発症するのは主にA型とB型である。 A型は、ヒト以外にもブタやトリなど実に多くの動物を自然宿主とする人獣共通のウイルスであり、その表面に突き出た突起の組み合わせの違いによって香港型、ソ連型に区別されている。 また、A型は突然変異を起こして大流行することがあり、これまでもスペイン風邪を始めとする甚大な健康被害をもたらしている。 なお、同じA型であっても毎年少しずつ変化しており、以前にA型インフルエンザに罹って免疫がある者であっても、再び別のA型インフルエンザに感染し、発症することがある。 (厚生労働白書平成16年版) 新型インフルエンザウイルスの出現の仕組み 1993(平成5)年の第7回ヨーロッパインフルエンザ会議では、新型インフルエンザによる汎流行が発生した場合は、国民の25%が罹患発病すると仮定して行動計画を策定するよう勧告を出しており、我が国では、約3,200万人の患者が発生し、少なくとも3〜4万人の死者が出る可能性があることになる。 このような新型のインフルエンザウイルスは、アジア風邪、香港風邪が中国南部で出現していることから、その出現の仕組みとして、 1 元々鳥インフルエンザウイルスを保有しているカモなどの水鳥が中国南部に飛来し越冬する間に、ガチョウなどの家禽類にインフルエンザウイルスが伝播する 2 中国南部は、家禽類、ブタなどの家畜と人間との接触が濃密な生活様式であるため、家禽類からブタやヒトに感染しやすく、そのため、特に、ブタがトリのインフルエンザウイルスとヒトのインフルエンザウイルスに同時に感染し、ブタの体内で混合、進化し、新たなインフルエンザウイルスが誕生することが考えられている。 (なお、中国南部に限らず世界のどの地域においても新型インフルエンザが出現する可能性は否定できないことに留意が必要である。 ) 昨今の鳥インフルエンザが脅威とされているのは、トリからヒトへと感染するだけでなく、このような大きな仕組みによってヒトからヒトへと感染する能力をインフルエンザウイルスが獲得し、ヒト間で感染が拡大する可能性が指摘されているからである。 (厚生労働白書平成16年版) 効果的な予防策 インフルエンザに対する最も効果的な予防策は、流行前に予防接種を受けることである。 毎年、我が国では、WHOが推奨したウイルス株を基本に、これまでの我が国での流行状況などを勘案し、流行する株を予測してワクチンを作っており、この約10年間、ワクチン株と実際に流行したウイルス株とはほぼ一致している。 しかし、我が国においては、ワクチン接種率は他の先進国に比べて低く、インフルエンザによる死亡や入院を低減させ、ひいては流行を防止するに当たっての課題となっている。 特に高齢者についてはワクチン接種の有効性が高いことが確認されており、予防接種を受けずにインフルエンザに罹患した者の約7〜8割の者は、予防接種を受けていれば罹患せずに済んだか、又は軽い症状で済んだとされている。 こうしたことから、2001(平成13)年の予防接種法改正により、65歳以上の者等については、インフルエンザが定期の予防接種の対象疾患と位置づけられ、高齢者への予防接種が促進されている。 (厚生労働白書平成16年版) (2007年3月27日収録、5月8日高倉健吾氏の指摘により超過死亡概念による死亡者数追加、2008年12月2日更新、2009年4月30日・9月30日更新、11月7日最近のピーク週の定点当たり患者数推移を追加、2010年11月2日更新、2011年6月2日更新、2013年5月9日更新。 6月5日更新、2014年6月15日更新、2015年6月5日更新、2016年5月24日更新、2017年6月9日更新、2018年6月1日更新、2019年1月26日週別患者数グラフ新規、12月20日更新、近年の動向コメント改訂、2020年1月28日検査法要因追加、1月31日月別データ、2月7日新型コロナウイルスとインフルエンザ等との比較、2月15日月次更新、超過死亡数を表示選択に、2月24日表示選択に戦前からの推移図追加、3月7日【コラム】新型コロナとインフルエンザの比較、4月27日一波で終わらなかったスペイン風邪の教訓、2020年6月10日更新).

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