アルツハイマー。 米バイオジェンとエーザイ、アルツハイマー薬承認申請へ (写真=ロイター) :日本経済新聞

米バイオジェンとエーザイ、アルツハイマー薬承認申請へ (写真=ロイター) :日本経済新聞

アルツハイマー

アルツハイマーとは、 進行性の脳疾患で記憶や思考能力がゆっくりと蝕まれ、最終的に日常生活のごく簡単なことすらもできなくなってしまう病気。 脳にタンパクが異常に沈着してしまい、脳のいたるところで神経原線維変化が起こるのがアルツハイマーの始まりと言われています。 健康で活発だった神経細胞(ニューロン)が徐々に機能しなくなり死滅していくのですが、初期段階ではほぼ無症状で、自分で発症に気付く方はほとんどいないでしょう。 やがて病変が広がり、脳の「海馬」という記憶を形成する構造体まで及ぶと脳がどんどん萎縮し、記憶や思考に影響がでるようになり、最終的には脳の広範囲で神経細胞の死滅が起こり、脳から体に命令がだせなくなり、何もできなくなってしまいます。 アルツハイマーの進行別症状の特徴 初期段階で現れる特徴 2~6年) 軽度の人格変化、不安、抑うつ、睡眠障害、年月日を忘れる…など、ごく軽度の症状が現れますが、 日常生活は問題なく送れます。 この時点での物忘れは「年齢のせいじゃないの?」と言えるレベルで、 周囲の人間もなかなか気付くことができません。 主なサインとして、以下のようなものがあります。 通いなれた道で迷子になる• お金の取り扱いや請求書の支払いがうまくできない• 同じ質問を何度も繰り返す• 今までできていた作業に時間がかかるようになる• 判断力が低下する• モノをなくす、おかしな場所に置き忘れる• 感情および人格の変化(怒りっぽくなるケースが多い)• 疑い深くなる• 物事への関心や興味を失う 中期段階で現れる特徴 2~3年) 日常生活に支障がでるレベルで忘れてしまう、場所がわからなくなる、多動などの症状が現れます。 この頃から 介護サポートなどが必要になってきます。 注意すべき点には、以下のようなものがあります。 記憶障害、錯乱が悪化する• 家族や友人など、身近な人間も認識しにくくなる• 新しいことを覚えられない、状況に適応できない• 着替えなど、複数手順がある行動ができない• 幻覚、妄想• 衝動的行動 末期段階で現れる特徴 痙攣、失禁、過食、反復運動、錯語(単語を間違える、文字の並びを間違える等) 、 会話不能、幼児退行などが起こります。 やがて行動不能の寝たきりとなり、最終的には食べない・喋らない・動かない状態になり、亡くなります。 その間に起きる症状は、以下の通りです。 コミュニケーション能力の喪失• 体重減少• 痙攣発作• 嚥下障害• 睡眠時間増加• 排便・排尿障害 若年性アルツハイマーとは? アルツハイマー病は65歳以上で発症する「老人性」の病気のため、発症の原因としては、加齢による脳の変化が筆頭に挙げられています。 しかし、30~60歳で発症する「若年性アルツハイマー」の場合、遺伝による要素が非常に大きいことが解明されています。 アルツハイマーと認知症は違う? アルツハイマーと認知症って何が違うの?と思う方も多いと思います。 混同されがちな2つの違いについてわかりやすく解説します。 アルツハイマーになりやすい人とは? さらには環境因子・生活習慣因子も無関係ではなく、例えば高血圧や糖尿病は、アルツハイマー病を引き起こすことが最近の研究であきらかになっています。 アルツハイマーが発症してからの平均寿命は? アルツハイマーの場合、患者さんの年齢や症状によるところが大きいので、一概に言うことはできませんが、昔に比べて平均寿命が延び医療も発達しているため、発症してから亡くなるまでの期間も伸び、 現在では15年くらいとのこと。 アルツハイマーは通常65歳以上で発症する病気ですから、ほぼ平均寿命ぐらいまでは生きられます。 (ただし、診断時に80歳を超えていた場合は3~4年ぐらいが一般的なようです) 残された寿命は体力による また、アルツハイマーそのものではなく、筋肉が弱ることで嚥下障害(物が飲み込めなくなる)を起こしたり、肺炎を引き起こして亡くなるケースも多々あります。 残された寿命は、患者さんそれぞれの慢性疾患や体力によるところがとても大きいのです。 アルツハイマーは治るの? この病気は「不可逆的」、つまり 一度進行すると元に戻ることはありません。 現在の医療ではアルツハイマー自体を脳からなくすことはできないのです。 症状を抑えて進行を遅らせる対処療法がメイン 症状の進行を抑えてなるべく次の段階へ移行するのを遅くする対症療法がメインとなります。 中でも、メインの治療は投薬治療で、神経細胞で情報を伝達する物質を制御して思考・記憶・発語などの能力を維持します。 効果がでる人とでない人がいたり、限られた期間しか効果がない場合などもあり、なかなか難しいのが現状です。 そのほか、行動・心理療法で患者の気分を落ち着かせたりすることもあります。 アルツハイマー治療の治療薬は4種類 日本で、アルツハイマーの治療に用いられる薬は4種類。 そのうち、アリセプト、イクセロンパッチ、レミニールの3つはコリンエステラーゼ阻害薬と呼ばれ、脳内にアセチルコリンという物質 これが不足すると物忘れが起こるとされている)を増やすことで、記憶力を改善する効果が期待できると言われています。 もうひとつは、メマリーという薬で、分類としてはNMDA受容体拮抗薬で、脳内のグルタミン酸を抑え、悪影響から神経を守る働きが期待できます。 なお、これらの薬は人によって効果が高くでるもの、そうでないものがあります。 また、限られた期間しか高い効果がでない場合もあります。 いずれにせよ、医師と十分に相談することが不可欠です。 研究が進むアルツハイマーの治療 アルツハイマーの研究が進み、日本でも プラズマローゲンを継続的に摂取することで、軽度のアルツハイマー型認知症患者の記憶力に改善がみられたという研究結果がでました。 他にも海外では食生活の改善や運動などを組み合わせた治療で9割に認知症状の改善が見られた、という研究もあり、もしかしたら今後何らかの治療方法が確立するかもしれません。

次の

アルツハイマー型認知症!その寿命は?

アルツハイマー

- 目次 -• 認知症とは 後天的原因で発症する知能障害が認知症です。 レビー小体型、アルツハイマー型、脳血管性認知症があります。 その特徴は、 日時・場所がわからなくなったり、徘徊行動などがみられます。 また、幻覚・幻聴などが起こったり、身体機能低下や睡眠障害などを呈します。 今回は、アルツハイマー型認知症の改善・予防などについてお話します。 発症から約15年が寿命といわれている認知症が、アルツハイマー型認知症です。 早期診断・治療は、アルツハイマー型認知症の改善などに有効です。 薬物治療とともに、生活習慣の見直しをすることも進行を遅らせます。 食生活での青魚のDHA・EPA、大豆・緑黄野菜の抗酸化物質などの摂取は、脳の老化などを予防します。 物忘れ、人格変化から始まり、徘徊症状を呈し、10年程の末期には会話不全、重度の記憶障害などが起こります。 家族では面倒をみることが困難になり、介護施設に入ることになります。 アルツハイマー型認知症の治療 アルツハイマー型認知症の根本的な治療法はありませんが、精度の高い早期診断により、同認知症の改善が図られています。 ガランタミン、リバスチグミン、ドネペジルなどの認知症治療薬があり、思考・記憶・発語能力の維持や行動・精神症状の改善などに効果があります。 しかし、これらの薬には、吐き気、嘔吐、下痢や目眩などの副作用がありますので注意が必要です。 アルツハイマー型認知症の予防・改善 生活でできる認知症の予防対策に、食事での予防があります。 食べ物をよく噛み、咀嚼することは非常に大事なことです。 このことによって満足感が得られ、摂取カロリーも制限され、栄養素の吸収がよくなり、脳の聴覚・視覚が活性化されるといわれています。 血糖値上昇の抑制効果がある食べ物には、もずく、ワカメなどの水溶性植物繊維やタマネギなどがあります。 また、抗酸化作用などがある魚・野菜などの摂取は認知症に効果的です。 認知症の早期診断 認知症を早期に知る方法の1つに、認知症外来の受診があります。 初期症状などからでは判断が難しい認知症を、早期に発見することは早期治療の観点から必要です。 タンパクを測定する血液検査・診断、血流低下・脳萎縮状態をみるSPECT検査などの画像診断は、認知症の早期診断に利用されており、改善治療や予防に効果を示しています。 脳梗塞・卒中が原因で発症する認知症では、脳血流・代謝機能の低下を示す場合があり、X線CT、PECT画像診断が有効になります。 ブドウ糖消費量が減少する認知症では、PET検査が効果的です。 また、老人斑などの検出には、MRIなどがあります。 血液検査などでは保険適用外項目もあるため、支払いが高額になることがあります。 このような場合は、治験の利用もあります。 カテゴリから探す•

次の

若年性認知症・若年性アルツハイマーの初期症状や原因を解説!

アルツハイマー

アルツハイマー病とは はじめに アルツハイマー病は記憶,思考,行動に問題を起こす脳の病気です。 アルツハイマー病は通常の老齢化あるいは精神疾患とは異なります。 認知症において最も一般的なアルツハイマー型 認知症とは,日常生活に支障をきたす記憶およびその他の知的活動能力の消失を示す総称です。 一般認識よりも高い発症頻度 米国では500万人以上がアルツハイマー病にかかっています。 米国における65歳以上の人口比率の増加に伴い,アルツハイマー病およびその他の認知症患者の数は毎年増え続けています。 アルツハイマー病は周りの人にもその影響を及ぼします。 介護者は影響を受けるその1人です。 アルツハイマー病にかかった人の介護は時として非常に困難であり,その結果多くの家族や友人が介護者として高いレベルの精神的ストレスや欝を経験しています。 時の経過と共に進む症状 アルツハイマー病の症状は時の経過と共に進み,最終的には死をもたらします。 症状は多岐にわたりますが,多くの人々が初めに気づくのは,家庭や職場での役割や長い間楽しんできた趣味に影響を与える程度の物忘れです。 その他,混乱,慣れた場所で迷う,物を置き忘れる,会話および筆記に表れる問題などの症状があります。

次の