グロ ミッドサマー ネタバレ。 【ミッドサマー】グロいし怖い不思議な映画。面白いのかつまらないのか評価や評判レビューのまとめ

【ネタバレ】映画『ミッドサマー』感想 ~狂っているのは、どっち?

グロ ミッドサマー ネタバレ

美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。 しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。 妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。 A post shared by tolkobaya on Feb 24, 2020 at 8:13pm PST 冒頭、数十分間はまだアメリカにいる。 私たちが暮らす通常の世界だ。 そこでは大学生は論文に追われながら友達と集まり、旅行の計画を立てている。 成熟した社会を持つ一般的な世界が広がっている。 しかし、その 世界の色調はずっと暗く、日が当たらない。 主人公ダニーの家族は無理心中し、ダニーは精神疾患を抱えている。 恋人のクリスチャンに依存する日々だ。 私たちが住むこの世界は、そもそも 希望に満ちていない。 開始からそれをつきつけてくる。 一転して、ホルガに行くと眩い光が包み込み、青々した空と、白い装束を纏った美しい女性たちが微笑んでいる。 花は綺麗に咲き、皆で楽しそうに踊る。 明暗が分かれる分岐点がひとつある。 それはホルガに到着する前に、ダニーは途中の草原で小屋に入るシーンにある。 その暗い小屋の中で幽霊のような妹が見えてしまい、恐怖にかられて外に飛び出していくシーンがある。 夢オチのような形だが、ここが私たちの世界との分岐点となり、ダニーはホルガの世界に迷いこむこととなる。 つまり、幽霊のような幻覚が見えてしまうここまでが正常な世界ということだ。 「ミッドサマー」の中ではホルガこそ正常で、今、当たり前で正常だとしているこの現代こそが異常なのだ。 そしてホルガでの異常行為を延々と見せられ続けると、次第にこう思うだろう。 ホルガを異常と思う自分こそが異常なのだと。 感情がシンクロするホルガの村人 A post shared by tolkobaya on Feb 24, 2020 at 8:12pm PST ホルガの民は 感情を共有することができる。 クリスチャンが女に寝取られるとき、その現場をダニーが目撃したとき、周囲を囲む女性たちは感情が伝播する。 セックス中の高揚感と、裏切られたことによる悲壮感、大きな感情の塊を連鎖反応をおこしていく。 これはもはや共有という集団の繋がりなどではなく、もはや 同じ個としてシンクロしているかのようだ。 このシーンを滑稽だと嘲笑う人もいるだろうし、正常時に観るとクスッとしてしまいかねないほどシュールだ。 だがしかし、2時間以上にわたる長い時間を、異常な世界を正常のように見せつけられた観客は ある種のカタルシスを得るだろう。 そしてラストに繋がる依存からの解消はまさに エクスタシーそのものではないだろうか。 食料感覚で消費するドラッグ 映画では、大麻とかコカインのシーンが度々出てくるし、なんか世界的に大麻合法化みたいな流れがあったりするけど、やっぱり解禁しないほうがいいかなと思える映画。 — あおい カラクリシネマ運営🌻🌞💐 tolkobamovie 近年、医療大麻や、各国で娯楽用の大麻を合法化する動きがある。 日本ではまだまだ厳しいドラッグであるが、アメリカではわりと普通の人が使っている。 多くの映画では、若者は未成年が吸うタバコのようにドラッグを使用し、「マリッジストーリー」では、特に道を外したわけでもない母親がコカインを利用したことがあるとサラッと告白したりする。 「ミッドサマー」の舞台となるホルガでも、日常的にドラッグが使われている。 村の若者に楽しもうと最初に渡されるのがドラッグだし、食事中にも、死ぬときにも、いろいろなところでドラッグが多用される。 まさに食料感覚だ。 しかし、彼らはドラッグが要因による暴力行為は行っていない。 殺人は生贄のための行為であり、他者を意図的に傷つけることが目的ではない。 ドラッグを使用していても、そこでは秩序が保たれている。 ドラッグが禁止されるのは、人間が人間らしくなくなり、他者を傷つける恐れがあるために禁止しているのだとしたら。 果たしてホルガの民は、それに当てはまるのだろうか。 今はまだ、この世界ではドラッグの使用は正しいものではないという認識があるが、いつか、ドラッグ自体は悪ではない、食事と同じように必要な存在の1つになっていくとしたら、 一体どのような世界が作られていくのだろうか。 悪のいない世界での殺人 「ミッドサマー」では人が死ぬ。 何人も。 罪もない人が死んでいく。 しかしこの登場人物の中に、 悪意を持つ人は誰ひとりとして存在しないのだ。 ホルガの民が生贄を捧げるのはあくまで生命の輪廻転生を目的としている。 人の死は新たなる生への芽吹きになる。 障がい者は崇高な存在とし、敬意を評して接している。 人の悲しみや喜びを共有できる。 良識を持つ、善人としても見ることができる。 では、ダニーたちが悪かと言うとそうではない。 大学生の卒論目的で、村の規律を破ろうとしたり、神聖な枯れ木に立ちションをしたり、ところどころ、大学生の悪ノリは散見されるが、2人とも悪意があるかというとそうでもない。 知的欲求による自己正当化と、無知による他者の否定だ。 人の彼氏を寝取ることも、知らせずに連れてきて生贄にすることも 価値観の、倫理観の違いでしかない。 しかし、人は死んでいく。 ホルガの民も、大学生も、9人も死んでいる。 最狂のラブストーリー 精神疾患のような病気は、西洋医学の医師や学者がそう定めただけであり、たただ、「普通」と違うだけ。 「普通」とはなんなのか。 — あおい カラクリシネマ運営🌻🌞💐 tolkobamovie 何が一番怖いって、これは ラブストーリーだという事実だ。 ホラーかと言われればそうではないし、シュールな笑いと観ることもできるが、やはり違う。 グロ注意のスプラッタームービーかと言えば、それも狙っているわけではない。 あくまでこれらは「ミッドサマー」を司るアイテムの1つだ。 「ミッドサマー」は、単なる男女の恋愛物語である。 最初は女が男に依存していたが、ホルガの村にいるうちに、だんだんと熱が冷めていく。 そして、男に浮気?をされて失恋し、別れを告げる。 今まで狭い世界で男に依存してきたのはなんだったのかという晴れやかな顔で、 新たな道を進んでいく。 よくある話ではないか。 ただ、ほんの少しだけ、あなたがいる世界とは違うだけなのだ。 そう思って見ると、主体性もなく他の女に求められるがままにヤッてしまう男なんてフッて当然だし、家族に振り回されて生きてきた人生を捨て、女王として暮らしていくことはハッピーエンドの世界ではないか。 女性の社会進出や、自立も多い昨今、ホルガでも1人の女性が依存関係を断ち切り、生きる喜びを見いだしたことには祝福しかない。 なのになぜだろう。 なぜか心の奥底ではじんわりとした恐怖が伝わってくる。

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映画「ミッドサマー」ネタバレ感想 最狂のホラーである5つの要素

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『ヘレディタリー 継承』で高い評価を集めたアリ・アスター監督第2作『ミッドサマー』。 早くから注目されている作品なので、 映画を観たい!!という方も多いはず。 『スポンサーリンク』 本記事では、 ・『ミッドサマー』感想、評判 以上について記載していきます。 『ミッドサマー』はエロいの? 『スポンサーリンク』 実際に映画を観てみましたが、性行為のシーンが長く描写されるので、人によってはエロいと感じる映画だと思います。 ただ、映画の内容が性描写を重視した映画というわけではないので、そればっかりというわけではありません。 エロ目的で見に行くととんだ肩透かしをくらうと思うので注意です。 しかも微妙なところでモザイクが入るので、観る人によって笑ってしまう人もいると思います。 本作はがっつり性描写がある映画で R15指定なので子どもはみちゃだめです。 個人的には高校生でも誰かと一緒にみると気まずい思いをするのではないかなと思います……。 みんなの感想 以下、みなさんの映画の感想を記載。。。 ミッドサマーもてはやす風潮いやだなあ。 純粋なクソ映画すぎて嫌悪感しかわかんのはあれが初めてや。 — ジルドルジ Jillbou ミッドサマー 今まで見てきた映画の中で1番クソ映画 — 黒猫 r6s0124 観終わった後、トイレ行ったら男性2人組が「あんなのクソ映画だ!最悪だ!俺はあんなクソ映画認めない!」って声荒げて言い合ってたな。 公の場でも、そう言わせちゃうぐらい素晴らしい映画でした。 価値観、世界観がとても素晴らしかったです。 見終わった後清々しい気持ちになりました。 本国で公開されてから評判は聞いていたので覚悟はしてましたよ。 でもね、こんな映像撮れるアリ・アスター監督はね変態だよ。 前の同監督作品『ヘレディタリー継承』は個人的にあまり楽しめなかったのですが、すごくはやっていたのではやりに乗っかる感じで見に行きました。 前の作品もそうだったんですが、今作も私は、はまれず。。。 むしろ前よりひどいというか…… 吐き気を催す場面も多々あって不愉快極まりなかったです。 映画内にはアリアスター監督が考えに考え抜いて仕込まれた細かい何かみたいなものがちりばめられているそうなのですが、1回の鑑賞ですべて拾いきれるわけもなく、終始「意味がわからない」まま映画がすすみ、そして意味不明なまま終わります(あくまで私が思っただけなので、感想は人それぞれと思ってくださいね!)。 映画レビューなどにみられる「鑑賞後は爽快感が味わえる」といったことも一切ありませんでした。 爽快感どころかむしろ 不快です。 しかもエロシーンが長いのなんのって。 この映画のジャンル的にはエロを描きたかったわけじゃないはずですが、個人的に性行為のシーンが長いのはきついです。 母親とみにいっちゃったんでめちゃくちゃ気まずかったんですよね……がっつり陰毛とか見えちゃうあげくおっぱい丸出しなんで。 しかもやってる最中に近くにいたおばあちゃん?が最中の女の子の手を取って歌いだすとかキチガイの所業すぎてもう笑うしかないです……それにことがすむのかと思いきや突然モザイク入るしなんなんだよホント。 あれはどう考えてもおかしいです……まっぱをスクリーンに出したのに今更過ぎますよ、接合部はさすがにみせられないとかそういうことなんですかね、マジで今更。 まぁ、ひどいエロシーンはどうでもいいっちゃいいのですが、終始内容についていけずぽかんといった感じで…… そもそもの話、映画の主人公であるダニ(ダニーだっけな?)は家族を失ってトラウマになってるのかな?そのトラウマをどうにかするために映画内で奮闘するのかな?とか勝手に思っていたのですが、家族のことが出てきたのはほんのちょっとで主人公なりの葛藤があんまりみえないのもマイナス点でした。 私が好きな少年漫画みたいなセリフ……「俺がお前を守る!」「ここは俺が食い止める!先に行け!」「こいつは俺にまかせろ!お前は恋人と一緒に逃げな!」みたいな要素も皆無で死にました。 あと予告動画にあったような「白夜だから怖いんだよ!」みたいな…… 明るい中怖いことが起こるから震えるみたいな描写も特にない(人によってはあるみたい)です。 明るくても全然怖くねえです。 ただグロイだけ。 むしろ明るいからとかあんまり関係ないような…… 白夜にもかなり意味があると思うのですがもはや考えたくもないです。 いろいろ突っ込みたくなりますが、モザイクもそうですけど90年に一度しか祝祭が行われないのになぜ女王の写真は何枚もあるのかマジで意味不明でした。 1年に1度女王は選ばれているってことですかね? なんかもう……いやいや、もういいや、理解力の乏しい私には理解できないんですよきっと。 パンフ売り切れててよかったです、思い返してわざわざ考察とかしたくないですもん。 この映画を好きだ!と言っている方にむかってわざわざ「最悪の映画」と批判するつもりはないですが、個人的によろしくはなかったです……。 映画のよしあしってやっぱり人によりますね…… 『ミッドサマー』に関しては刺さる人には見事に刺さっていて、レビューもいいかわるいかぱっくりわかれている印象です。 またみたいといっている方も多いので、ちょっとでも気になるなら観に行ってみるのもありかなぁとは思いますよ……私は二度と見たくないですけどね。 ただ、普通のホラー映画みたいな怖さを求めてみにいくのはちょっと違うので、王道を求める方には個人的にはむかないかなと思います。 Twitterで評判がいいから見に行くとかもやめたほうがいいです。 どんな映画なのかちゃんとリサーチしてから劇場に足を運んでみてください。 これ、ホラー映画じゃないので。 前の作品のときも後悔しまくってましたが、 もうアリ・アスターさんの映画があっても見に行くことはないです。 今度こそ行きません……いくら注目度が高くてもこんな意味のわからない映画はこりごりです…… アリ・アスター監督作品『ヘレディタリー継承』について 今回公開の映画『ミッドサマー』はアリ・アスター監督が製作した映画です。 アリ・アスター監督は2018年に公開されたホラー映画『ヘレディタリー継承』でデビューを果たした今最も注目されている映画監督です。 『ヘレディタリー継承』は映画関連の情報を発信している有名サイト「映画. com」が今年一番怖い映画として選んだ作品で、かなりヒットをかましたホラー映画。 アリ・アスター監督第2作『ミッドナイト』も『ヘレディタリー継承』と同じ色の映画なので、『ヘレディタリー継承』が好きだという方はぜひ劇場へ足を運んでみてください。 ちなみに、『ヘレディタリー継承』は現在動画配信サービス「U-NEXT」で無料視聴可能です。 U-NEXT 『ヘレディタリー継承』が無料でみられる動画配信サービスです。 U-NEXTでは無料登録時に600円分のポイントがもらえるので、2018年に公開された『ヘレディタリー継承』もそのポイントを消費することでタダでみることができます。 初回登録に限り31日間無料お試し期間があるので、動画を観た後に解約すれば 実質タダ見可能! トライアル期間が31日間と長く、さらに登録するだけでポイントがもらえるのは破格のサービスなので、映画をお得に見たい方はぜひお試しだけでもどうぞ。 Amazonプライムの場合はレンタルで視聴可能のため、 登録後に別途お金がかかる仕様になっています。 Amazonプライムも30日間無料お試し期間があるので、Amazonをよく利用する方はぜひチェックしてみてくださいませ。 公式サイトは下記から! dTV ドコモ提供の動画配信サービス「dTV」でも『ヘレディタリー継承』を鑑賞できます。 Amazonプライム同様にレンタル料金がかかるのでタダではみられませんが、dTVは月額料金がかなり安いので、動画配信サービスを継続して利用したい方はぜひチェック。 また、dTVでも無料お試し期間が30日間あるので、試すだけならタダです! 公式ホームページは下記から! TSUTAYAディスカス DVDレンタルでよく知られるTSUTAYAが提供するサービス「TSUTAYAディスカス」でも『ヘレディタリー継承』を鑑賞可能です。 無料登録後、レンタル料金を別途支払わずにDVDを借りることができます。 ただ、動画配信サービスではなく、DVD宅配サービスの方で視聴可能なので、すぐに動画をみることはできないです。 DVDをレンタルして、自宅に届いてからの鑑賞になります。 タダで観られますが、 宅配までにちょっと時間がかかるので、個人的におすすめのサービスはU-NEXTになります。 不慮の事故で家族を失ったダニーは、大学でみんぞくがくを研究する恋人や友達たち5人とともにスウェーデンを訪れた。 目的はある村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加。 太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲いており、やさしい住人たちが陽気に歌って踊る楽園のような場に思えた。 しかし、幸せに満ちた村に、突如として不穏な空気が流れはじめ、ダニーはトラウマや不安によって恐怖のどん底に突き落とされる__。 いかがだったでしょうか。 少しでもお役にたてたということであれば幸いです! 特殊な映画なので好き嫌いはあるかと思いますが、好きそうだなと思う方はぜひ気になっている方は一度ご覧になってみてくださいね! また、本作の監督であるアリ・アスターは同ジャンルで『ヘレディタリー継承』という映画を製作、公開しています。 もし『ミッドサマー』を観て同じ系統の映画がみたい!と興味がわいたのであれば同監督作品もチェックしてみて下さい! ちなみに、アリアスター監督はミッドサマーで映画作品は2作目。 まだまだ今後映画製作にかかわってくる監督さんだと思うのでホラー映画が好きだという方は監督をチェックしておくのもいいかもしれないです。 ではでは、映画をみるよー!という方も、そうではない方も、良い映画ライフをお過ごしくださいませ。 『スポンサーリンク』.

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映画「ミッドサマー」ネタバレ感想 最狂のホラーである5つの要素

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ミッドサマー あらすじ不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。 彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。 ちょうど太陽が沈むことがない時期だったその村は、美しい花々が咲き誇り、優しい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園のように思えたが…。 普段からホラー映画はたくさん観ていますし、ジャンルとしても好きですけど、ここまで特別な感情を抱いたのは初めてかも。 何なんだろう、この気持ち…。 私の、私の何か、ヴァージンを奪われた…(えっ)。 それは私だけではなかったようで、『ヘレディタリー 継承』公開後は世界でも日本でもザワザワとした反応がマニアの中では拡散。 一種の カルト映画、そして カルト監督の誕生によって、新しい新興宗教が誕生したような感覚です。 私もその衝撃的な出会い以降、劇場鑑賞のみならず何度も鑑賞して自分なりにこの感覚を分析しようと試みたのですけど、現状、 その答えは出ていない…。 研究するには私のスキルがあらゆる意味で追いついていない。 とんでもない存在だ…。 どちらかと言えば『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』のような 「オカルト系」。 しかし、あくまで表面上のルックはそうなのですが、最終的な語り口は、こう、何とも言えない感じで…。 推理ジャンル用語で 「ホワットダニット」という言葉がありますが、まさにその感じに近いです。 「一体これは何を見せられているんだ…!?」と観客は困惑の底なし沼に投げ込まれ、最後に 「ああ、そういうことね!」と自分なりの理解を見つけられた者だけがその沼から救われる。 それができなかったらそのまま沈みます。 つまりすごく万人ウケしづらい映画を作る人です(だからカルト化するんですが)。 「なんだか話題らしいじゃん…」と迂闊に手を伸ばすと 「え、これの何がいいの? 全然怖くもない、というか意味不明なんだけど…」となる可能性も大いにあります。 むしろ鑑賞するというか、 儀式に参加する…という認識で映画を観ますよ。 『ヘレディタリー 継承』級の映画を作ったら、次は必然的に厳しいんじゃないかと思いましたけど、この監督はそんな凡人ではやっぱりありませんでした。 たぶん人間じゃないです、この人。 この『ミッドサマー』がまた『ヘレディタリー 継承』以上に形容しづらい作品になっていて…。 ひとつもネタバレしたくないので、どうしたものか…。 監督は 「僕はこの映画をホラーだとは一切思っていない」とキッパリ発言しており、私も全くそのとおりだなと鑑賞後に思いました。 本作は 恋愛映画です。 ええ、恋愛です。 だからこの感想ブログの記事のカテゴリも「ロマンス」にしましたし…。 なんでも監督いわく、 当時、付き合っていた彼女と別れたばかりのときにアイディアを考えたらしく、確かに 失恋ムービーになっているじゃありませんか。 なので本作を観るならば、ぜひとも 「失恋したばかりの人」は必見です。 もしくは 「人生一生、失恋している人」とかも。 もし今恋人と幸せの真っ最中だという人は、 別れてください(酷すぎる)。 なんか騙そうとしているような紹介になってしまいましたが、正直な感想に基づく本音です。 まあ、 グロ描写やセクシャル描写も前作以上に突発的にぶっこまれるんですが…。 でも怖がりにいくような映画ではないと私は思っています。 あ、俳優の話を何もしていない。 彼女がひたすらに堪能できる映画と言っても過言じゃないです。 ということで『ミッドサマー』を観るぞ!という人は、自分の中の失恋感情を最大限に増幅させたうえで鑑賞に臨んでみてください。 妹から「全てが真っ暗、さようなら」という意味深なメールが届いて以来、一切の連絡もつかず、不安で落ち着きません。 両親の家にも電話しますが、夜中だからか、反応は無し。 恋人の クリスチャンにも電話し不安を吐露しますが、彼は「大丈夫だよ、構ってほしいだけだろ、相手すればするほど…」とたいしたことはないと言います。 そこへ非通知の電話がかかってきて…。 クリスチャンは大学の男友達仲間である ペレ、マーク、ジョシュとつるんでいました。 どうやらクリスチャンはダニーと別れたいらしく、そのことも友人には筒抜けですが、破局一歩手前で止まっています。 ひとしきりダニーの愚痴をこぼす友人をよそに、またダニーから電話がかかってきてうんざりするも電話に出るクリスチャン。 しかし、電話先のダニーの様子は明らかにおかしく、錯乱状態です。 ダニーの両親の家で遺体が見つかりました。 車の排気ガスによる一酸化炭素中毒らしく、老夫婦はベッドで死亡。 そしてその老夫婦を殺害したと思われる娘の女も自ら死を選んでおり…。 両親と妹の突然の死を知り、言葉にならない慟哭をあげて崩れるダニー。 彼女のそばにいるクリスチャン。 外は雪が降り続いています。 そんな悲劇の後、ダニーはクリスチャンたちが スウェーデンの夏至祭に行く計画を立てていることを偶然に知ります。 そしてクリスチャンは思わず「一緒に来る?」と誘ってしまいます。 その場所はペレの故郷らしく、 小さなコミューンで珍しい祝祭を開く貴重な時期なのだとか。 まだ悲劇から立ち直れ切れていないダニーは、とりあえずついていくことにしました。 飛行機に乗り、車に乗り、たどり着いたのは森と草原しかないスウェーデンの田舎。 途中でペレの友人である イングマールと合流し、そこで同じく観光に来たらしい サイモンと コニーという婚約した二人とも知り合います。 少しハッパを吸って草原でボーっとした後、今度は徒歩で森を進みます。 そして到着。 そこは 白い衣装の男女がたくさんいる牧歌的な集落「ハルガ」で、 90年に1度の夏至祭を祝うべく準備が行われていました。 温かい歓迎を受けたダニーたちは、自分たちが知らない異文化に興味津々。 集落のあちこちにある奇妙なモノにも見惚れつつ、1日を過ごします。 白夜なので日が沈まず明るいままですが、寝る時間に。 宿泊場所は神秘的な絵が壁と天井に書かれた建物で、そこに仕切りもなくベッドが並ぶのみ。 翌朝、いよいよ祝祭の初日が始まりました。 外で長い机の席につく一同に混ざって座っていると、前にいるひときわ 老体な男女が歌いだし、今度は椅子ごと運ばれていきます。 そしてダニーたちや他の集落の人たちが下から見守る中、崖の上に立つ老男女。 手にナイフをあてて、流れる血を石板のようなものにこすりつけます。 すると信じられないことにひとりの老女が 崖から身を投げます。 当然、見るも無残な死体が崖の下に転がることに。 ざわつくダニーたち。 儀式の一部だと説明されるも理解不能です。 さらに老男まで続いて身投げ。 今度は足から落ちたため、脚部はズタズタに折れましたが、息はあります。 しかし、おもむろにハンマーを持った白衣装の人が近寄り、それを老男の頭部に振り下ろし…。 グチャリと潰れる頭。 さあ、祭りは始まったばかり…。 🌸🌼🌻🌹💐 不安を煽る天才がまたもや 『ミッドサマー』はジャンル的に無理やりカテゴライズしてしまえば、『ウィッカーマン』や『グリーン・インフェルノ』のような、現代人には理解不能な独自の風習や文化の狂気を身をもって体験してしまう 「ペイガニズム映画」です。 まあ、キワモノなジャンルとして一部のマニアに喜ばれる、昔からあるタイプのあれですね。 なので一様に「怖い!」とか「グロい!」とかとってつけた陳腐な言葉で作品を形容するのはふさわしくないかな…と。 とは言っても前述したように「ホワットダニット」ですからね。 まず序盤はジャブです。 『ヘレディタリー 継承』のときもオープニングから「え!」となるような意表を突く理解不能な演出が飛び込んでいて、全く目を離せなかったですが、今回も健在です。 冒頭、謎の歌で始まり、 それがいきなり電話呼び出し音でブチっと途切れるという、嫌がらせでしかないスタート。 そこからかなり精神的に錯乱している状態である主人公のダニーが映り続けるのですが、この主人公の不安定さが余計に観客の不安を増長させます。 薬も飲んでいますし、もしかしたらこの主人公の全部妄想なんじゃないか…そんな気にさせるほどの信用ならなさです。 そこからの何の事情もわからないままの悲劇の発生。 悲しみに打ちひしがれるダニーを通り過ぎて窓の雪景色にカメラはズームし、そこで小さい字でオープニングクレジットとタイトルが表示。 もう私はこのへんで100点満点中190点くらいは叩き出していましたよ、ええ。 この 窓を不自然なくらい映すというのはこれ以外にも頻出し、スウェーデンへ向かう移動中のダニーの飛行機や車でも窓がわざとらしく映るんですね。 他にも道路を走る車の映像が ぐるんと逆さまになったり、スクリーンを直視していると酔いそうな演出も挟まれます。 目的のコミューン周辺に到着するとダニーたちはハッパですっかりボーっとすることになり、さらに観客としては主観が信用できない感じに。 ダニーは自分が植物と一体化するような幻覚や、妹や親の気配を感じているような場面が挟まれ…。 とにかく前半だけでも観客の不安度を最高潮に引き上げる。 これでいいのか、 スウェーデン人そんな不安MAXでいよいよコミューンに到着。 でも観客としてはあれだけ不安を増長させられていますから、その天国の村みたいな場所も逆に胡散臭さ満載に見えるわけで…。 しかも、やっぱりところどころに不吉さを感じるアレコレが平然と映ります。 怪しいにもほどがある三角の黄色い建物とか、檻に入ったクマとか、女性器が描かれた絵とか…。 あと村民が何を喋っているのかさっぱりわからないのもどことなく嫌ですし、そんな中で 「ホォハ!」というやたら気合入った掛け声のようなものが突発的に発せられるのもわけわからん状態に拍車をかけるし…。 不吉さを描くならば定番は暗いシーンを多めにするものですが、『ミッドサマー』は白夜という設定も巧みに活かして180度アプローチを変えてきています。 前作といい、ロマン・ポランスキーを継承しまくっているなぁ…。 例の飛び降りイベント後に人をまさに天国送りしていることが判明して以降も、不吉さを醸し出す手は緩めません。 足に鎖をつけてお腹に石を乗せて今にも水辺に投げ込まれそうになっている子のシーンとかの悪趣味さなんてもうね。 あとクリスチャンの食べたタルトに毛が入っていて 「陰毛か?」と疑念を持つあたりとか、 彼の飲み物だけ妙に赤い(月経血を思わせる)とか。 ちょっと自分でも嫌になるくらいの不信感を煽られてしまい、確かにあの場にいるのも嫌悪する気持ちもわかる…。 もちろん本作で描かれるのは一応スウェーデンの夏至祭という実際にある文化をベースにしてはいるのですけど。 なお、邦題は「ミッドサマー」ですが原題は「Midsommar」(意味は夏至祭)なので、「ミッドソマー」もしくは正しくは「ミッドソンマル」と綴るべきですけどね。 それでもこうもやりたい放題で外国人にアレンジされちゃって、さらにそれを許してくれるどころか、 自分で映画化を持ちかけちゃうスウェーデン人の頭の狂った、あ、失礼、度量の広い民族性。 古いモノを燃やし尽くした先に…そんなこんなで『ミッドサマー』の狂気を語ってきましたけど、ここからは少し真面目に(いや、今までも真面目な感想だったけど)。 ダニーはクリスチャンと恋人関係にありますが、もうほとんど破局も同然。 それでもカタチだけは保っている、そんなカップル。 こういう関係性、ありがちですよね…。 あのすっかりダニーの誕生日を失念し、慌てて小さいケーキで祝うクリスチャンのシーンで、 全然ライターでろうそくに火を付けられないのが、この二人の残念さを象徴していてなんとも。 他にも体裁として「俺はカノジョのことを想ってます」風に振る舞う一連のシーンの数々も痛々しい…。 ダニーはダニーで家族の不幸への自責の念に押しつぶされそうでそれどころではありません。 また、一部では本作を 「フェミニズム映画じゃないか!」と評する声もあり、監督にそんな明確な意図はないにせよ、それも確かに頷ける構成ではあります。 クリスチャンら男グループは冒頭でも描かれているとおり、明らかにダニーを「うざい女」程度にしか思っていません。 感情的で不安定でヤバい女だと。 でもいざダニーを目の前にすると一応は表面的な歓迎ムードで仲間に入れる。 まあ、世の中、普通にありますよね。 コミューンに宿泊すると、 それまでまとまっていた男グループに綻びが生じ始めます。 クリスチャンとジョシュはこの村の風習を論文ネタにすることに決め、キャリアをめぐっての マウントの取り合いが勃発。 一方の学問に全然興味なさそうなマークは無神経さで周囲を愚弄し、 ひとり欲望のことしか考えていません。 そんな破綻してきた男グループの あっけない連帯をよそに、ダニーは自分の居場所を見つけ始めます。 対するクリスチャンは男仲間が行方不明になったことでひとり気まずそうに席につき、終盤は半ば儀式的な性行為へと。 まさに彼の男らしさが蹂躙されます。 そして最後は…。 あの 全身お花だらけのダニーと、 全身クマのクリスチャンの対比となるビジュアルデザインが本当に私は大大大好きですね。 声を上げる村の者たちの笑っているのか、泣いているのか、怒っているのか、さっぱりな反応。 そこで笑みを浮かべるダニーは、 克服のすえに新しい幸せを勝ち取ったのか、それとも狂気に溺れただけなのか。 もう何も怖くない!.

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