新型 コロナ 免疫。 【独自】未感染者の半数、すでに免疫?…他のコロナウイルス感染の経験影響か : 医療・健康 : 読売新聞オンライン

新型コロナの免疫 普通の風邪にかかって獲得する可能性も(2020年5月22日)|BIGLOBEニュース

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新型コロナウイルスの患者が重症化するメカニズムが最近の研究で明らかになってきた。 生命を脅かす重い肺炎は、自分を守るはずの免疫が過剰に働くことで起きている可能性が判明した。 ウイルスは全身の臓器に侵入してさまざまな症状を引き起こすとみられ、詳しく解明できれば治療法の開発につながると期待される。 (松田麻希、伊藤壽一郎) 「肺炎を起こしても軽い症状で治る場合もあるが、重篤化する人もいる。 病気の仕組みがよく分かっておらず、どの人が重くなるか見極められない」 愛知医科大の森島恒雄客員教授(感染症内科学)は、治療の難しさをこう話す。 悪化する場合は非常に急激で、人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)がこれほど高い比率で必要になる病気はないという。 なぜ致死的な肺炎に至るのか。 量子科学技術研究開発機構理事長で免疫学が専門の平野俊夫氏らは、免疫がウイルスを打ち負かそうとするあまり過剰に働き、いわば暴走して炎症が広がり重篤化する可能性を突き止めた。 免疫の働きを高める「インターロイキン(IL)6」というタンパク質が体内で過剰に分泌されると、免疫細胞はウイルスに感染した細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまう。 死亡した患者はIL6の血中濃度が顕著に上昇していたとの報告もあり、重篤化の一因として指標に使える可能性がある。 感染初期は免疫力を高める必要があるが、重篤化すると逆に免疫を抑える治療が必要になるとみられる。 そこで有望視されるのが、中外製薬のIL6阻害薬「アクテムラ」だ。 関節リウマチなどに使う薬で、同社は新型コロナ向けに治験を行う。 平野氏は「新型コロナは免疫の暴走を抑えられれば怖くない病気だと思う。 治験が効果的に進むことを期待している」と話す。

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日本人は新型コロナに免疫をもっているのか

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新型コロナウイルスの患者が重症化するメカニズムが最近の研究で明らかになってきた。 生命を脅かす重い肺炎は、自分を守るはずの免疫が過剰に働くことで起きている可能性が判明した。 ウイルスは全身の臓器に侵入してさまざまな症状を引き起こすとみられ、詳しく解明できれば治療法の開発につながると期待される。 (松田麻希、伊藤壽一郎) 「肺炎を起こしても軽い症状で治る場合もあるが、重篤化する人もいる。 病気の仕組みがよく分かっておらず、どの人が重くなるか見極められない」 愛知医科大の森島恒雄客員教授(感染症内科学)は、治療の難しさをこう話す。 悪化する場合は非常に急激で、人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)がこれほど高い比率で必要になる病気はないという。 なぜ致死的な肺炎に至るのか。 量子科学技術研究開発機構理事長で免疫学が専門の平野俊夫氏らは、免疫がウイルスを打ち負かそうとするあまり過剰に働き、いわば暴走して炎症が広がり重篤化する可能性を突き止めた。 免疫の働きを高める「インターロイキン(IL)6」というタンパク質が体内で過剰に分泌されると、免疫細胞はウイルスに感染した細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまう。 死亡した患者はIL6の血中濃度が顕著に上昇していたとの報告もあり、重篤化の一因として指標に使える可能性がある。 感染初期は免疫力を高める必要があるが、重篤化すると逆に免疫を抑える治療が必要になるとみられる。 そこで有望視されるのが、中外製薬のIL6阻害薬「アクテムラ」だ。 関節リウマチなどに使う薬で、同社は新型コロナ向けに治験を行う。 平野氏は「新型コロナは免疫の暴走を抑えられれば怖くない病気だと思う。 治験が効果的に進むことを期待している」と話す。

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新型コロナウイルス|免疫獲得ができない理由とは?

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point• 新型コロナウイルスに感染した日本人の免疫反応は、既に同種のウイルスに感染済みのパターンを示した• 日本人に免疫学習をさせたのは風邪コロナウイルスだった可能性がある• 感染症の発生源から遠く離れた地域の生物は、感染症に耐性がない 世界各地で感染を広げているですが、国によって感染者の増加率や死亡率に大きな差があることがわかってきました。 これらの差は国による検疫の違いの他に、ウイルスそのものが変異して引き起こされた可能性がで示唆されています。 しかし今回、東京大学などの研究者たちによって日本人の免疫反応が詳しく調べられた結果、 日本人には新型コロナウイルスに対する免疫が一部存在していることが示唆されました。 これらの免疫力は、2003年のSARS発生後もコロナウイルス(弱毒化したもの)が断続的に東アジアで発生しており、東アジア人の間に風土病として流行することで獲得されていたとのこと。 もし今回の研究結果が事実ならば、風土病となったコロナウイルスが、日本人に新型コロナウイルスと戦うための免疫学習の機会をあらかじめ与えててくれたことになり、日本における低い死亡者の説明になります。 では風邪コロナウイルスは、どのようにして日本人に免疫を与えていたのでしょうか? 即応抗体(IgM)と専門抗体(IgG) Credit: ウイルスに感染すると、人間の体はウイルスを排除するための抗体が生産されます。 私達が細菌やウイルスに感染したときに 最初に生産される抗体が「IgM抗体」で、早期対応のための幅広いウイルス認識力を持っています。 また、IgM抗体によってある程度ウイルスの認識が進むと、 対象となるウイルスの排除に特化した「IgG抗体」が作られます。 IgG抗体は感染を排除した後も残り続けるため、再度ウイルスが侵入したときに素早くIgG抗体が増殖でき、2回目の感染を防止します。 Credit: そのため、上の図のように、IgM抗体とIgG抗体のどちらが多いかを調べることで、患者が似たようなウイルスに感染した経験があるかどうかの調査が可能になります。 もし日本人が新型コロナウイルスに対して免疫力を持っていた場合、IgM抗体とIgG抗体の増加パターンは上の図の右側のように、IgG抗体の増加のほうが先に高くなるはずです。 では、実際の調査結果をみてみましょう。 日本人は新型コロナウイルスに対して免疫がある? 日本人の感染者は学習の結果である「IgG抗体」を新型コロナウイルスに対して素早く使用できた。 Zoomにて放映された資料の一部。 図が示す通り、 日本人の感染者の多くが即応型のIgM抗体より先に、学習によって生まれるIgG抗体を多く生産していました。 このことは、日本人の多くが新型コロナウイルスに対する免疫学習を、既に行っていたことを意味します。 また今回の研究では、IgM抗体の生産が緩やかな場合には、重症化しにくいことが明らかになりました。 重症化はウイルスによる直接的な細胞の破壊ではなく、免疫の過剰反応が原因として知られています。 感染の初期において、広範な影響力を持つIgM抗体よりも、専門化されたIgG抗体が多く生産されることで、免疫も過剰応答を避けることができると考えられます。 また、2003年にSARSウイルスが発生した以降も、東アジア地域では断続的にコロナウイルスの発生が続いていた可能性も言及しています。 そしてこれらの未確認のコロナウイルスが、東アジア人の多くに「先行して風邪として感染」した結果、新型コロナウイルスに対する免疫力が獲得されたと結論づけているのです。 未知の風邪コロナがワクチンになっていた可能性 検疫体制の違いだけで死亡率が116倍も開くとは考えにくい。 中国のでは、 新型コロナウイルスに感染した経歴のない人間の34%に、新型コロナウイルスを認識する抗体の生産能力があることがわかりました。 この抗体は、新型コロナウイルスが発生するより前の2015年から2018年に得られた血液サンプルにも存在しており、この抗体が新型コロナウイルス以外のウイルス(おそらく風邪コロナウイルス)によってもたらされた可能性を示唆しています。 このころから中国の研究者は、既存の風邪コロナウイルスによって新型コロナウイルスに対する免疫力が人間に付加されたと主張していました。 日本と中国の結論は多くの点で一致しており「断続的に発生する弱毒化したSARS(日本の説)」または「古くからの風邪コロナウイルス(中国の説)」といった他のコロナウイルスからの感染が、新型コロナウイルスに対する、一種のワクチンとなったとしています。 この事実は、風土病に対する一般的な認識と同様です。 すなわち、 感染症の発生地域の人間・動物・植物には、何らかの耐性があるのに対して、遠く離れた地域の生物には免疫がないとするものです。 かつてのペストのように、元々はアジアの病気であったものがヨーロッパやアメリカに広ると、被害がより大きくなる傾向があります。 国の検疫対応、変異したウイルスの型、そして今回明らかになった他のコロナウイルスによる事前の免疫学習。 新型コロナウイルスの流行の原因は様々であり、現状ではどれが決定的な原因かはわかりません。 しかしウイルスの情報が増えれば増えるほど、解決への道も開けていくでしょう。 研究内容は東京大学 先端科学技術研究センター の川村猛氏らによってまとめられ、5月15日にZOOMウェビナーで先行発表された後に、世界五大医学雑誌の一つである「The Lancet」に投稿済みです。

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